不動産ニュース / 調査・統計データ

2008/4/24

住宅・不動産市場2008年第1四半期はやや好転との見通し/日住協調査

 (社)日本住宅建設産業協会(日住協)は22日、「経営者判断による住宅・不動産市場の見通し等調査」の集計結果を発表した。

 同調査は、住宅・不動産市場の市況動向を把握し、各種資料作成のための基礎資料とするとともに、会員各社の参考となることを目的に行なっているもの。
 日住協正会員631社にアンケートを実施し、会員各社の各事業部門における景況について、現在の状況と見通しを四半期ごとに調査。今回の調査では、631社中199社から回答(回答率31.5%)を得た。調査実施期間は2008年3月25日~4月14日。

 調査内容は、分譲住宅、不動産仲介・代理、賃貸管理、建築請負、リフォームの各部門において、各社の第4四半期の状況、次期四半期の見通しについてそれぞれ、「良い」「やや良い」「普通」「やや悪い」「悪い」の5段階評価を行なう。

 07年度第4四半期(08年1月~3月)の状況は、第3四半期に比べ全国的にみると、分譲住宅は、現場・展示場・モデルルーム来場状況、売れ行きとも、「やや悪い」と「悪い」の合計が7割強を超え、前期に比べてもさらに悪化した。
 不動産仲介・代理については、「普通」とするものと「やや悪い」とするものがそれぞれ4割前後と拮抗している状況だが、前期に比べわずかながら好転した。
 賃貸管理については、時期的なこともあり「普通」が7割を占め、前期に比べわずかに好転している。
 建築請負については、「個人住宅」の売れ行きは、わずかに好転したが、「法人受注」、「ビルその他の受注」に関しては、大きく悪化した。
 リフォームについては、「普通」以上とするものが、6割強と他の項目に比べまずまずの状況にあるが、わずかに悪化した。

 個別に分析すると、分譲住宅は、モデルルーム等来場状況の全体では、今期も「普通」が2割台と変わらず、「悪い」は増加。08年度第1四半期の見通しについては、今期に比べわずかに好転すると予想している。
 戸建住宅の売れ行きについては、「普通」が前期と変わらず2割を切ったままで、「やや悪い」と「悪い」の合計も8割のまま。見通しについては、今期よりわずかに好転すると予想している。
 マンションの売れ行きについては、「普通」が3割弱から2割に減少、「やや悪い」「悪い」が7割強となり、わずかではあるが悪化した。見通しについては、今期よりはわずかに好転し前期を上回ると予想している。

 「不動産仲介・代理」では、全体で見ると、「普通」が4割と変わらず、「やや悪い」「悪い」が前期と変わらず5割を超えているが、それでもわずかに好転。見通しは、「悪い」が増加するなど、今期よりほんのわずかに悪化すると予想している。

 「賃貸管理」は、時期的なこともあり、「普通」が7割と増加するなど、わずかに好転している。他の項目から見るとまずまずの状況だが、見通しについては、今期よりわずかに悪化すると予想している。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。