東京建物(株)は4月30日、2008年12月期第1四半期決算を発表した。
当期(08年1月1日~3月31日)の連結売上高は370億2,600万円(前年同期比▲41.7%)、営業利益は39億6,800万円(同▲66.3%)、経常利益は23億2,000万円(同▲78.7%)、当期純利益は10億8,400万円(同▲80.9%)。
セグメント別では、賃貸事業において、前期に竣工した「霞が関コモンゲート」(東京都千代田区)および「アパートメンツタワー六本木」(東京都港区)等の都心型賃貸マンションが稼働、また、前期から継続している都心部を中心とした賃料の上昇等により、建物賃貸収益が増収。売上高は116億8,000万円(同14.6%増)、営業利益は51億600万円(同21.9%増)となった。
分譲事業では、分譲マンション事業において、新規竣工物件が少なかったこと、および平均販売価額の低い地方都市物件の占める割合が高かったことにより、売上高は157億3,100万円(同▲59.6%)と減収。計画どおりの粗利率を確保したものの、利益面では、販売経費および固定費をカバーできず、1億6,200万円(前年同期営業利益:55億6,900万円)の営業損失を計上した。
その他事業においては、商業施設関連SPC等の資産売却によるアセットマネジメントフィー等が見込めなくなり、売上高96億1,500万円(同▲33.1%)、営業利益11億3,500万円(同▲75.3%)と、減収減益となった。
なお、通期については、売上高2,350億円、営業利益440億円、経常利益360億円、当期純利益220億円を見込んでいる。