住友林業(株)は9日、同日開催の取締役会において、子会社の住友林業ツーバイフォー(株)の事業を譲り受けることを決議したと発表した。
住友林業ツーバイフォーは、ツーバイフォー工法のパイオニアとして、注文住宅の建築請負事業を中心に、長きにわたり高付加価値の住まいを提供してきたが、昨今では経営の効率化が十分に図りきれず、収益は悪化傾向が続いていた。今後も子会社方式のままでは、収益改善が難しいとの判断から、2008年9月30日をもって解散することに至ったもの。
今後のツーバイフォー工法による注文住宅事業は、木造軸組工法による注文住宅事業との集約化を図り、販売および商品開発ノウハウの共有化、生産および資材コストの削減、情報インフラの活用、間接部門の合理化等のシナジーを追求していくとともに、それぞれの工法の特徴を生かした幅広い商品戦略を展開していく予定。
なお、住友林業は08年10月1日をもって、住友林業ツーバイフォーから事業を譲り受けることとなる。
今回の事業譲受けおよび子会社解散に伴い、住友林業ツーバイフォーへの貸付金を、今後の支援額を含め27億円債権放棄する見込みであり、同社の前期末の純資産金額に占める割合は約2%となる。