東証1部上場のディベロッパー、(株)ゼファー(東京都中央区、代表取締役:飯岡隆夫氏)が18日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請。同日、受理された。負債総額は949億4,800万円。
同社は1994年2月、(株)和幸開発の商号で創業。96年、大手冷凍食品メーカーの加ト吉グループの出資を受け、ゼファーに改称。2000年に店頭上場、01年に東証2部、04年11月に東証1部に上場と、業容を拡大。06年1月に、近藤産業(株)(大阪市中央区)を子会社化するなど、不動産ブームの追い風も受け、07年3月期の連結売上高は1,279億6,900万円を計上していた。
しかし、不動産市況の急激な冷え込みから、物件の売却が滞り、販売計画も大幅な遅れが生じた。08年5月には、近藤産業(株)が破産し、関係会社整理損142億6,400万円を計上することとなり、信用力が低下。08年7月末までに必要な資金を調達するめどが立たなくなったことで、今回の処置に至った。