(株)東京カンテイはこのほど、1998年から2007年の10年間、首都圏でマンションを所有・運用・売却した際、最も「お買い得」になる「高利潤駅」を調査、上位30駅のランキングを発表した。
マンション価格が賃料の何年分で回収できるかを示した「マンションPER」と、分譲されたマンションの資産価値が新築分譲時の何倍になっているかを示す「資産倍率」の合計で算出した利回りでランク付けしたもの。
その結果、首都圏ナンバー1のお買い得駅となったのは、都営地下鉄大江戸線の「汐留」駅。新築分譲時価格8,145万円(70平方メートル)に対し、売却価格1億1,096万円となり、資産倍率は1.36。10年間の平均PER16.81で、運用益は4,846万円となり、10年間の純益は7,796万円にもなった。
続く2位は、都営三田線の「神保町」駅で10年間の純益6,697万円。新築分譲時価格7,282万円に対する利回りは19.2%。3位は東京メトロ南北線「麻布十番」駅で、純益6,660万円・利回り19.4%だった。
ランキングされる駅は、マンションPER・資産倍率ともに良好で大きな差益を生んでいるケースと、賃料水準が高くマンションPERが良好な駅に大別された。同社は、お買い得駅となる要素として(1)賃料水準が高い交通利便性の良いエリア、(2)マンションの資産価値がほとんど目減りしない都心およびその周辺部に位置していること、を挙げている。