2008年7月に公告された、東京都下水道局「芝浦水再生センター再構築に伴う上部利用者」の一般競争入札に、NTT都市開発(株)、大成建設(株)ら6社によるグループが選定され、10日、同局と基本協定を締結した。
「芝浦水再生センター」(東京都港区)は、敷地面積約5万平方メートルの一部を上部公園として利用するなど、まちとの調和を図った整備が進められている。同グループは、同センター敷地の一部、約1万1,000平方メートルを借り受け、同局が整備する下水道施設の上部に、環境配慮型のオフィス・商業の複合ビルを開発するもの。JR「品川」駅に近い立地を生かし、ビジネス拠点の創出をめざす。
建設するビルは、建築面積8,000平方メートル、地上32階地下2階建て、高さ150m規模を予定。国内最高水準の「環境モデルビル」として、湾岸部からの風の道の確保、下水再生水・下水熱や自然エネルギーの積極的活用、建築物の熱負荷削減などにより、東京都建築物環境計画書制度およびCASBEEでの最高ランク評価取得をめざす。
なお、竣工は2014年の予定。