不動産ニュース / 調査・統計データ

2009/3/13

08年末の私募ファンド市場、JREIT大きく上回る13兆円超に/ARES調査

 (社)不動産証券化協会(ARES)は12日、4回目となる「私募ファンド実態調査」結果を発表した。協会会員のうち、法律事務所、会計事務所等を除いた251社にアンケートしたもの。

 08年末時点で、会員が運用する私募ファンドの資産総額は13兆2,000億円で、前回調査(07年12月)比11.8%増加。同時点のJREIT運用資産総額7兆6,000億円を大きく上回った。JREITと私募ファンドを合わせた運用資産総額は20兆8,000億円(前回調査比13.0%増)となり、不動産証券化の拡大を示している。

 私募ファンドの総数は790(同12.2%増)、保有物件総数は3,665物件(同2.0%増)だった。1ファンドの平均運用資産額は166億7,000万円、平均運用物件数は4.6物件。また、1社あたりの運用ファンド数は、平均8.5ファンド、運用物件数は39.8物件、平均運用資産額は1,400億円(同4.7%)。運用期間は「1年以上3年未満」(31.0%)、「3年以上5年未満」(30.8%)で6割を占めている。

 保有不動産(運用資産ベース)のトップは「オフィス」の49.4%、次いで商業施設(18.3%)、「賃貸住宅」(14.8%)と続く。また、使用しているビークルはGK-TK(合同会社-匿名組合)が75.6%を占めた。私募ファンドの出口については、「他の私募ファンドへの売却」が39.2%でトップだが、出口を決めず幅広い売却先を探す(「その他」と回答)が49.7%と分散化している。

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