三井不動産(株)は19日、平成20年度グループ記者懇親会を開催。報道各社に向け、2009年度の戦略を発表した。
冒頭あいさつした、三井不動産代表取締役社長の岩沙弘道氏は「機能不全に陥った金融市場の直撃を受け、実体経済の悪化は深刻になってきた。不動産投資市場は機能不全状態で、本来の商品特性が評価されていないJREITの再活性化は喫緊の課題だ。ただ、分譲市場については、年明けからモデルルーム来場者も増え、在庫も減り始めるなど調整局面に入った。底堅い需要が顕在化し、明るい兆しが見えてきた」などと語った。
さらに「当社のまちづくり型の高付加価値物件は、ユーザーの高い評価を受けている。ビル賃貸事業も堅調に推移している。経済環境は大きく変わったが、07年度からスタートした長期経営計画は、基本的考えを変えるつもりはない」としたうえで「今後も、顧客志向の経営をより強化し、安心安全信頼の高い住まいを提供していく。いまこそ、都市再生・地域再生などの内需拡大により、経済成長に寄与していくべき」とした。