(財)不動産適正取引推進機構は13日、霞ヶ関ビル(東京都千代田区)で創立25周年記念講演会を開催した。
開会のあいさつに立った、同機構理事長の望月薫雄氏は「当機構は、消費者保護の観点から不動産の適正な発展をめざし、紛争の未然防止および紛争に関する情報の提供などに取り組んできた。相談は売買のみならず、賃貸や住宅ローンなど多岐にわたり、年間1万件に上るなど増加しているが、この25周年を再スタートの機会とし、頼りにされ期待される機構となっていきたい」と述べた。
その後、同機構会長の平井宜雄氏(専修大学法科大学院長・教授)が「不動産取引と不動産市場の特質-売買を中心として」をテーマに講演し、理論的視点から不動産取引の性質への疑問に回答した。
また、中古市場の活性化にも触れ、「重説の合理化や住宅履歴書の整備などが検討されている。個人的には賛成だが、経済的メリットがあるかどうかが普及の鍵になるのでは」などと語った。