大東建託(株)は28日、2009年3月期決算短信を発表した。
当期(08年4月1日~09年3月31日)は、売上高9,548億8,100万円(前年同期比49.0%増)、営業利益703億8,900万円(同6.2%増)、経常利益739億7,600万円(同6.3%増)、四半期純利益421億2,900万円(同▲5.3%)であった。
主力の建設事業における完成工事高は、上期の好調な受注と豊富な受注工事残高を背景に、4,696億300万円(前期比6.7%増)を計上。
完成工事総利益率は、前期比0.3ポイント低下の32.0%。しかし、上期に実施した鉄骨資材の先行発注や下期の資材下落等のコストダウン努力により、期初計画の30.9%を超えた。
不動産事業は、「賃貸経営受託システム」による一括借上物件の増加に伴い、借上会社である大東建物管理(株)の家賃収入が増加したことなどから、売上高4,647億7,900万円(同171.3%増)となった。
しかし、借上物件の入居率は、賃貸住宅入居者需要に大きな変化はないものの、急激な景気後退によって、法人需要が減少したこともあり、一部地域において入居率が悪化傾向となった。その結果、居住用入居率は前期比0.8ポイント低下の95.6%、事業用入居率は前期比1.4ポイント低下の94.1%となった。
次期は、売上高9,871億円、営業利益707億円、経常利益745億円、当期純利益435億円を見込んでいる。