エス・バイ・エル(株)は5月29日、「東京証券取引所ビル」(東京都中央区)にて、2009年度決算説明会を開催した。
当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結経営成績は、売上高536億2,500万円(前期比▲17.0%)、営業利益10億1,700万円(同▲3.3%)、経常利益5億2,500万円(同21.4%増)、当期純利益2億1,800万円(前期▲2億4,400万円)で、2期ぶりの黒字となった。
建築請負事業における注文住宅の売上高は317億3,200万円(前期比5.2%増)と微増。ネット住宅も売上高36億6,800万円(同11.9%増)、リフォームも55億9,200万円(同13.6%増)を計上したものの、部材販売事業や分譲事業等の不振により、事業全体では減収となった。
次期は売上高500億円、営業利益13億円、経常利益8億円、当期純利益6億円を見込んでいる。
発表会の席上、同社取締役営業本部長生産技術本部長の木原 実氏は「受注環境は厳しい状況が続く見込みだが、マーケットニーズへの的確な対応、ネット住宅事業の強化、ストック事業の推進、そしてさらなるコストダウンに努めることで、売上減少を最小限に止めていく。原価や経費の削減により、次期の増益は達成できるだろう」と語った。
なお、ストック事業では、長期優良住宅「LEX」シリーズを同社商品の中心となるブランドとして展開していくほか、ネット住宅事業は年間500棟の販売目標を掲げている。さらに、不採算となっている展示場を撤退していくと同時に、「街なかオープンハウス」を積極展開していく方針を明らかにした。