不動産ニュース / 調査・統計データ

2009/9/11

08年の住宅リフォーム市場、景気後退で縮小し7兆5,500億円に/富士経済調査

 総合マーケティング会社の(株)富士経済は10日、住宅リフォーム市場調査結果を発表した。模様替えや機器の交換、修繕・保守、点検・診断まで含めた広義のリフォーム市場と、部位別・部材別・業態別の市場を分析。将来を予測したもの。
 
 08年の住宅リフォーム市場は7兆5,500億円(前年度比▲3.8%)。景気後退による個人消費の落ち込みで、増改築を伴う大規模リフォームの受注減や中小規模のリフォーム業者の倒産が影響した。09年度以降は市場が回復するが、低施工単価リフォームが増加するため、そのペースは緩やかで、2012年度の市場規模も7兆9,600億円(08年度比5.4%増)にとどまる見込み。

 低施工リフォームの増加で、戸建住宅のリフォーム市場は5兆2,000億円(前年度比▲6.3%)と縮小した一方、集合住宅は築20~30年のマンションが一斉にリフォーム時期を迎えたことから2兆3,500億円(同2.2%増)と拡大。12年度の市場規模も戸建住宅5兆2,900億円(08年度比1.7%増)に対し、集合住宅は2兆6,700億円(同13.6%増)と伸び率で大きく上回る見込み。

 リフォーム部位別に08年度から12年度の市場伸び率をみると、主力の水回り設備は08年1兆3,502億円から12年は1兆5,060億円(同11.5%増)だが、水回り以外の設備は08年9,530億円から12年は1兆2,731億円(同33.6%増)と大幅に伸びると予想。オール電化をはじめとした省エネリフォームの増加、太陽光発電への補助金が復活したことで、この両者が市場を牽引するとしている。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年6月号
本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆