淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合(理事長:呉豊良氏)は18日、「淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業」(東京都千代田区)の権利変換計画が、17日に東京都知事より認可されたと発表した。
同地区は、「淡路小学校」跡地および周辺の再開発について、1997年より検討が進められてきたもの。2001年に再開発準備組合が発足し、02年には「都市再生緊急整備地域」に位置づけられ、08年同組合設立を経て、このたび関係権利者197名全員の同意を得て、権利変換計画認可の運びとなった。
なお、同組合には、安田不動産(株)、東急不動産(株)、東京建物(株)が参加組合員として参画している。
同事業の施行地区は約2.2ha。JR「御茶ノ水」駅ほか2駅から至近に位置し、北街区と南街区の2つの敷地で構成される。
北街区(敷地面積約1万416平方メートル)では、事務所・住宅(314戸)・コミュニティ施設、駐車場からなる「本体棟」建設と、事務所・店舗・学生用賃貸住宅からなる「アネックス棟」のほか、地区内に所在する「淡路公園」の拡張再整備の一体的な開発を行なう。なお南街区(同663平方メートル)では、千代田区の公益施設と公共広場が一体整備される。
また、「町の情緒感、歴史の承継と水と緑の豊かな空間づくり」をコンセプトに、花暦園や潤いのある水景を整備。そのほか、ヒートアイランド対策を実施するなど、環境に配慮した取組みを積極的に進めていく。
竣工は、両街区とも2013年の予定。