(社)日本不動産鑑定協会は15日、2009年度「土地月間」として、建築家・安藤忠雄氏を講師に迎え、「魅力づくり-10年後のTOKYO」というテーマで記念講演を開催した。
冒頭、同協会会長の神戸冨吉氏は「われわれ不動産鑑定士は、公共用地や土地価格の鑑定など、公共性・公益性の高い事業を行なっている。今回、都市の魅力づくりとして、将来の東京に夢と希望が持てるような内容を安藤氏にご講演いただく」とあいさつした。
安藤氏は、同氏の携わってきた世界各国の建築プロジェクトやそれに関係してきた人物を紹介しながら、現在、東京のまちや人間の抱える問題を指摘。人口・資源が減少するなかで、現在ある建物・資源を再利用しながら、利益を追求するだけでなく、一人ひとりが夢を持てる取組みを実践すべきといった内容を講演した。