大和システム(株)は13日、2010年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(09年4月1日~9月30日)の連結経営成績は売上高130億8,700万円(前年同期比▲6.9%)、営業損失13億7,300万円(前年同期:営業損失2億1,300万円)、経常損失22億1,400万円(同:経常損失5億2,300万円)、当期純損失33億2,900万円(同:当期純損失19億3,400万円)。
建築事業が低調であったことやマンション事業における完成在庫の値引き販売に伴う利益率の低下などが影響し赤字幅が拡大した。
また、投資有価証券売却損2億5,500万円およびマンション分譲事業における個別プロジェクトからの撤退に伴う事業撤退損7億6,300万円を特別損失として計上した。
セグメント別にみると、建築事業では、事業提案による建築請負の営業を展開したが、個人消費低迷によるテナント出店意欲の減退や原価率の上昇など厳しい事業環境が続き、売上高29億1,000万円(前年同期比▲41.4%)、営業損失1億4,300万円(前年同期:営業利益9,000万円)を計上した。
不動産事業では、完成在庫の販売に注力したほか、9月に引渡しを開始した「ザ・上本町タワー」が好調であったことにより、売上高70億9,100万円(前年同期比18.6%増)となった。しかし、マンションの完成在庫について値引き販売を行なったことなどから、営業損失9億1,300万円(前年同期:営業利益1億8,600万円)を計上した。
温浴事業では、4月に川口店を新設。他社店舗との競争激化のなかでサービス向上とコスト削減に努めた結果、売上高30億600万円(前年同期比▲0.7%)と微減に留まり、営業利益1億5,400万円(同62.1%増)となった。
なお、同日、09年8月13日付で公表した通期業績予想の修正を発表。第2四半期累計期間の業績を下方修正したことに加え、下期においても建設・不動産業界は厳しい状況が続き、売上高の減少や利益率の低下は避けられないものと見込んだことから、連結売上高417億円(前回発表比▲4.4%)、営業損失1億円(前回発表:営業利益2億8,000万円)、経常損失19億8,000万円(同:経常損失16億円)、当期純損失31億1,000万円(同:当期純損失19億7,000万円)とした。