(財)日本不動産研究所(JREI)はこのほど、「第21回 不動産投資家調査」の結果を発表した。
年金基金、生命保険、開発業(ディベロッパー)、格付機関など218社から10月1日付けでアンケートを実施。120社から回答を得た。
投資対象不動産の利回りは、前々回(08年10月1日時点)および前回(09年4月1日時点)と大幅な上昇傾向を示していたが、今回の調査ではほとんどの用途・地域において上昇幅が縮小。特に東京都内の賃貸住宅ではワンルームマンションが城南地区6.0%(前回調査比変化なし)・城東地区6.3%(同変化なし)、ファミリー向けマンションが城南地区6.0%(同変化なし)・城東地区6.5%(同0.2%増)、外国人向け高級賃貸住宅が低層型6.1%(同0.1%増)、超高層型6.0%(同変化なし)と、前回調査からほぼ横ばいとなった。
また、取引利回りはそれぞれの期待利回りより0.0~0.2%低い結果となった。
不動産への新規投資意欲は第17回調査(07年10月)をピークに連続して下落しており、前回は45%であったが、今回の調査では60%に回復。一方、新規投資を控える投資家は前回50%であったが、今回は31%となり、新規投資意欲は回復傾向にあることがわかった。