不動産ニュース / その他

2009/12/22

「09年度スマートハウス実証プロジェクト」、実証実験を竣工済みマンションで開始/大京

 (株)大京は、「2009年度スマートハウス実証プロジェクト」における実証実験を、東京都内の竣工済マンションにおいて、2010年1月中旬より開始する。

 同プロジェクトは、09年度に経済産業省の委託事業を受託した(株)三菱総合研究所(東京都千代田区、代表取締役社長:田中將介氏)から再委託を受け、実施するもの。
 現在、東京都内のマンション管理組合や入居者の同意を得ており、12月中旬より工事に着手、10年1月中旬から2月下旬まで実証実験を行なう予定。

 「スマートハウス実証プロジェクト」とは、内閣府・経済産業省が推進する「未来開拓戦略(Jリカバリー・プラン)」において、50年にCO2を少なくとも50%削減するという目標に向け、積極的にライフスタイルやインフラを転換し、経済成長への制約を新たな需要の創出源とすること。
 スマートハウスは、機器単体におけるCO2削減への性能向上には限度があることから、エネルギー等についての需要情報と供給情報を活用することによって最適制御された住宅と位置付けられている。

 実証実験では、(1)既存マンションの屋上に太陽光発電パネルを設置、(2)共用部に蓄電池を設置、(3)太陽光発電パネルにより発電された電気を蓄電し共用部の照明と連携、(4)共用部および住戸内の電力見える化設備を設置、(5)住宅内にネットワークにつながる家電等を設置、(6)見える化されたデータを入居者が現在利用しているインターネット網を介し、共用部および住戸内に設置されたゲートウェイ装置でサーバーまで配信、(7)取得されたデータを利用・加工して各種アプリケーションで入居者の省エネ行動を促す。

 同社は、同施策を既存マンションに導入することで、CO2の50%削減をめざすとともに、総体的な住宅におけるエネルギーマネジメントを実現し、将来の住宅におけるCO2削減効果、入居者間のコミュニケーション、住戸内の家電連携や既存住宅におけるCO2削減の手法等について検証し、新たなサービス創出の可能性を探る。

 今後、大京グループとして実証実験の結果を生かし、既存マンションにおける省エネ改修メニューの拡充や提案の具体化についても検討していくとしている。

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