不動産ニュース / その他

2010/1/21

「国内クレジット制度」の事業承認を取得/ミサワホーム

 ミサワホーム(株)は、太陽光発電により創出される一般家庭のCO2排出削減量を取りまとめてクレジット化する事業の排出削減事業協同実施者として、1月18日付で経済産業省より国内クレジット制度の事業承認を取得した。

 同制度は、大企業等(排出削減事業共同実施者)が技術・資金等を提供して、中小企業等(排出削減事業者)が行なったCO2排出抑制のための取組みによる排出削減量を、国内クレジット認証委員会(民間有識者からなる第三者認証機関)が認証し、これを排出権として取り引きできるように定めた制度。

 今回の事業承認取得は、太陽光発電でまだ十分に評価されていない自家消費分の「環境価値」を生かす仕組みとして、同社で太陽光発電システムを搭載した戸建・賃貸・リフォーム住宅のオーナーに任意に入会してもらう「ECOになる家の会」を発足することにより、太陽光発電住宅の地球環境への貢献を顧客に訴求し、普及拡大をめざすことを目的としている。

 18日に開催された第9回国内クレジット認証委員会までに承認された排出削減事業は累計で129件。中小企業等と大企業等の相対によるクレジット化が一般的であるのに対し、今回の「ECOになる家の会」では一般家庭における太陽光発電による複数の排出権を取りまとめて価値化するという意味で国内初の事業承認となる。

 毎年度末に同社内に設置した事務局に、太陽光発電システムによる総発電量・売電量などを報告。事務局ではこれをもとに自家消費電力分を取りまとめ、国内クレジット認証委員会に報告、審査の上、排出権として認証される。同社は「排出削減事業共同実施者」として「ECOになる家の会」と排出権取引を実施し、会が得た収益は、同社が会より委託を受けて植林事業などの環境・社会貢献活動の実施に活用する予定。

 今回の事業承認では、同会の趣旨に賛同してすでに入会した同社オーナーの住宅10棟からスタートする。国内クレジット制度の実施期間である13年3月末までにCO2削減約25tのクレジット化をめざす。

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