不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/2/5

資産売却により減収も、ビル・住宅事業が好調で増益に/三菱地所10年3月期第3四半期決算

 三菱地所(株)は4日、2010年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~12月31日)の連結営業収益は6,403億7,400万円(前年同期比▲3.0%)、営業利益は864億5,200万円(同▲18.1%)、経常利益は618億8,400万円(同▲26.6%)、当期純利益は349億2,900万円(同172.4%増)。

 セグメント別にみると、ビル事業では、「丸の内パークビル」の新規稼働、連結子会社であるチェルシージャパン(株)の収益が寄与。営業収益は3,258億6,500万円(前年同期:2,872億5,000万円)、営業利益は936億5,600万円(同:853億8,300万円)となった。
 なお、同社の09年12月末の事務所空室率は3.89%。

 住宅事業では、マンション事業においては、連結子会社である藤和不動産(株)における住宅事業の売上げが寄与し、営業収益は2,196億円(同:1,912億2,500万円)となったが、三菱地所単体の評価損計上などにより、営業損失は33億9,600万円(同:営業損失90億4,300万円)となった。ただし、前期に営業損失を計上した藤和不動産(株)が黒字化したため、前年同期比では56億4,700万円の改善となった。
 なお、同社のマンション完成在庫は2,087戸、うち、未契約完成在庫数は1,733戸。

 資産開発事業では、前年同期に計上した「トレードピアお台場」(東京都港区)、「新藤田ビル」(大阪市北区)などの売却に伴う収入がなくなった影響により、エクイティ等投資収益が大幅な減収となり、営業収益は106億7,900万円(同:877億8,500万円)、営業利益は38億8,100万円(同:310億8,400万円)となった。

 同社執行役員広報部長の清沢光司氏は「住宅事業においては、一次取得者層の価格調整が進み、6,000~7,000万円台の住戸においても秋以降徐々に動き出してきている。また、ビル事業においては、オフィスマーケットは依然として厳しい状況にはあるものの、丸の内・大手町の優位性は保ち続けていきたい」などと語った。

 通期は、営業収益9,740億円、営業利益1,420億円、経常利益1,090億円、当期純利益550億円を見込んでいる。

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