不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/4/28

主力の建築請負事業の受注高減少、減収減益に/三井ホーム10年3月期決算

 三井ホーム(株)は26日、2010年3月期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は2,099億2,400万円(前年同期比▲10.6%)、営業利益は36億3,900万円(同▲21.2%)、経常利益は38億4,000万円(同▲13.3%)、当期純利益は12億9,500万円(同▲44.2%)。08年10月以降の建築請負事業の受注高減少の影響を受け、売上高、営業利益および経常利益は前期比で減少。一方、特別損失計上額は減少したものの、税金費用の増加で、純利益も減少した。

 主力の建築請負事業は、受注の減少により売上高1,646億2,700万円(同▲11.7%)、営業体制の効率化やブランドイメージの向上に努めたものの、営業利益も39億6,900万円(同▲18.4%)と減少した。
 住宅部資材加工・販売事業では、販売単価の低下などにより、売上高523億2,700万円(同▲12.7%)と減少したが、コストダウンを推進したことで営業利益は10億5,600万円(同15.6%増)と増加した。
 賃貸管理事業は、管理戸数の増加により売上高は139億3,500万円(同8.6%増)となったが、空室戸数の増加で営業利益は5億8,100万円(同▲19.6%)となった。

 28日に行なわれた決算説明会で同社代表取締役社長の生江隆之氏は「今年度もブランドメッセージである“暮らし継がれる家”をいっそうアピールして、受注拡大に努めていきたい。また、リフォーム事業の再編によって、三井ホームオーナー向けのリフォームは当社が、三井ホームリモデリングはマンションや一般顧客に特化することで、双方の受注拡大を図っていく」などと述べた。

 なお、次期については、連結売上高2,220億円、営業利益42億円、経常利益43億円、当期純利益20億円を見込む。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。