住友不動産(株)元社長・会長で、相談役の安藤太郎氏が9日、老衰のため都内の自宅で逝去した。享年100歳。通夜、葬儀は親族のみで執り行なった。喪主は、妻の満壽子(ますこ)さん。後日「お別れの会」が実施される予定。
安藤氏は1910年宮城県生まれ。34年東京帝国大学卒業後、住友銀行入行。副頭取を経て、 74年住友不動産代表取締役社長に就任。85年代表取締役会長、94年代表取締役相談役、08年相談役。団体関連では(社)日本高層住宅協会理事長、(社)高層住宅管理業協会会長、不動産・住宅産業団体連合会代表世話人などを歴任。83年勲二等旭日重光章、90年には勲一等瑞宝章を受章している。
同氏の訃報に際し、(社)全国宅地建物取引業協会連合会会長の伊藤 博氏は「突然のご逝去の報を知りまして、大変驚いております。安藤氏は、不動産・住宅産業団体連合会代表世話人等を務められ、全宅連などの中小不動産業者の団体とも連携して多くの提言を行ない、日本の住宅事情の改善に尽力されるとともに、不動産流通市場の活性化に貢献されてきました。不動産業界の発展のためにこれからもご活躍を期待していただけに、今回の知らせは大変残念なことで、心からお悔やみ申し上げます」とのコメントを寄せた。