不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/5/26

在庫の圧縮・販売代理事業への注力で増益に/フージャースコーポ10年3月期決算

 (株)フージャースコーポレーションは26日、2010年3月期決算説明会を開催した。

 今期(09年4月1日~10年3月31日)の売上高は328億1,700万円(前期比▲32.3%)、営業利益は14億1,000万円(前期:営業損失 102億2,300万円)、経常利益は8億5,400万円(同:営業損失118億2,300万円)、当期純利益は12億4,000万円(同:純損失138億6,100万円)。

 今期は在庫の圧縮や販売代理事業への注力、本社移転・人員削減を中心とした合理化などを行なった結果、前期の赤字から一転、増益となった。

 主力の不動産分譲事業においては、収益構造の安定化のため販売代理業に注力した結果、前期に比べて売上高は減少したものの、戸数ベースでは同社過去最高水準の契約戸数1,536戸(前期比256戸増)、引渡戸数1,726戸(同410戸増)となった。
 
 11年3月期の見通しと取組みについては、市況の影響を受けやすいマンション分譲に依存する事業構造を転換し、販売代理事業に注力。すでに、11年3月期の収益となる販売代理案件は約500戸に積み上がっており、今後も月間100戸を目標としていく。

 同社代表取締役の廣岡哲也氏は「今は売値の上昇よりも、仕入れ値や建築コストが抑えられている点で、仕入れ環境としては好機と判断している。また、財務面から危機に陥っている企業が開発していたディストレスト案件や地方都市の駅近案件を受託し、収益を拡大していきたい」などと語った。

 次期は、売上高80億円、営業利益20億円、経常利益15億円、当期純利益14億6,000万円を見込む。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。