不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/6/11

環境配慮型住宅事業の拡大など奏功し、業績回復/積水ハウス11年1月期第1四半期決算

 積水ハウス(株)は10日、2011年1月期第1四半期決算を発表した。

 当期(10年2月1日~4月30日)の連結経営成績は、売上高3,262億3,700万円(前年同期比23.6%増)、営業利益42億4,300万円(前年同期:営業損失120億2,100万円)、経常利益45億2,300万円(同:経常損失122億2,500万円)、当期純利益18億4,600万円(同:当期純損失84億5,600万円)となった。

 当期は、10年1月に策定した中期経営計画に則り、コア事業の強化と事業ポートフォリオの拡大や、「グリーンファースト戦略」として、同社の環境配慮型住宅「グリーンファースト」を事業拡大のドライバーに、積極的な拡販を行なったことで受注が順調に推移、経営成績が回復した。

 戸建住宅請負事業では、戸建住宅の受注の約7割を「グリーンファースト」が占め、販売が順調に推移。
 また、賃貸住宅シャーメゾンでも、環境配慮型賃貸住宅「シャーメゾンエコスタイル」の積極的な販売促進に加え、まち並みとの調和や環境負荷への配慮など5つの環境プレミアムで新たなまち並みの価値を創造する「シャーメゾンガーデンズ」を提案し、販売力強化に努めた。
 結果、売上高は1,461億4,900万円(前年同期比65.9%増)、営業利益は98億2,200万円となった。

 戸建住宅販売事業では、販売促進イベント「まちなみ参観日」を開催し、販売を強化。また、オーナーとともに地域のコミュニティの醸成を図るイベントを開催し、満足度を高めたほか、付加価値の高い資産形成に努め、販売の推進を図った。しかしながら、公示地価下落等の影響を受け、受注は低調に推移した。
 分譲マンション事業は、「グランドメゾン」シリーズをはじめ現在販売中のマンションについて、その物件の魅力やコンセプト、付加価値等を訴求し販売を推進。東京を中心とした分譲マンションの需要に動きが見られたことに加え、販売力強化等により首都圏については堅調な動きだった。結果、売上高は496億1,800万円(同▲7.4%)、営業損失は24億5,800万円となった。
 
 通期は、前期発表時と変更なく、売上高1兆4,400億円、営業利益510億円、経常利益500億円、当期純利益270億円を見込む。

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