MISAWA・international(株)は14日、同社の提唱する200年住宅「HABITA」の新商品「みんなの家」を発表した。
同住宅は、現代の情報時代に生まれつつある新しい世代家族のライフスタイルに合わせてつくられたもの。
地域社会の地縁を重視した「しきたり・ならわし」の関係から、都市に出て仕事を得た核家族が築いた「知縁」ともいえるコミュニティ内のつながりを保つ傾向がみられるようになったことから、家族がくつろぐ空間としてのリビングから、家族や友達が自由に集まることのできるよう、家の間取りをカフェ仕様に。具体的には、玄関からキッチンまでを一体空間として入りやすい雰囲気をつくり出したほか、大人数が座れるソファや座卓を設置するなど、活発なコミュニティが創造できるよう工夫している。
また、プライベートな家族の空間はすべて2階に設定、1階よりも2階が4坪大きいという設計となっており、1階が小さくなることで敷地に余地ができ、カーポートとしても利用できる。
一方、キッチンは親と一緒に立つことで料理家育成や栄養学習得の場、屋根裏基地はコンピュータソフトを開発する場など、家の中の15ヵ所を子供の個性を伸ばせる勉強の場となるよう想定。さらに、本格的な女性の社会進出を背景に、寝室を区切り、女性用の書斎・仕事スペースを確保できるよう工夫している。
同日開催した記者発表の冒頭、代表取締役の三澤千代治氏は「これまでの地縁や血縁の関係にあったルールとは違い、“知縁”のルールは、時間に縛られないことや、自分のことは自分ですることと、といったゆるいルール。そうした新しいライフスタイルに対応するべく開発したのが、カフェ空間。年間300棟を販売目標に掲げているが、“みんなの家”のコンセプトを多くの方に受け入れていただけたら」などと語った。
基本プランは、1階52.8平方メートル・2階66.2平方メートル、販売価格は1,670万円(税込み)。6月1日より、全国215社(5月31日時点)のHABITA提携企業より発売している。