(株)ビルディング企画は7日、6月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報を発表した。
同月の大型ビル平均空室率は9.83%(前月比0.11ポイントアップ)と、9ヵ月連続の上昇となった。区別では、千代田区が 7.46%(同▲0.41ポイント)、中央区8.64%(同0.59ポイントアップ)、港区10.95%(同▲0.29ポイント)、新宿区 10.42%(同0.06ポイントアップ)、渋谷区11.68%(同0.61ポイントアップ)。空室率が上昇した渋谷区は、恵比寿エリアで2,000坪強の大規模空室が出たため、中央区は1,000坪未満の募集が相次いだため。空室率が下落した千代田区と港区は、まとまった面積の成約事例が多くみられたため。
また、平均募集賃料は22ヵ月連続の下落で、坪当たり2万1,244円(同▲130円)となった。また新築ビルの空室率は43.24%(同▲1.7ポイント)、平均募集賃料は坪当たり2万4,645円(同145円増)だった。
同社は「全体的には、コスト削減を目的とした拠点統合等の動きが続いているが、まとまった面積の成約事例が聞かれるなど、好転材料も増えてきた」と分析している。