不動産ニュース / 開発・分譲

2010/7/12

駅との高低差50mを解消する専用エレベータが完成/総合地所「ルネ北久里浜」

「ルネ北久里浜」完成予想図
「ルネ北久里浜」完成予想図
京浜急行線「北久里浜」駅徒歩3分の擁壁に設けられた、居住者用エレベータ入口。オートロックがかかっている
京浜急行線「北久里浜」駅徒歩3分の擁壁に設けられた、居住者用エレベータ入口。オートロックがかかっている
山中を40mトンネルで進み、そこから垂直に50m上昇。マンション敷地に到達する。夜間でも、地下街と同じ明るさが確保されているほか、防犯カメラ・防犯ブザーなどセキュリティも万全
山中を40mトンネルで進み、そこから垂直に50m上昇。マンション敷地に到達する。夜間でも、地下街と同じ明るさが確保されているほか、防犯カメラ・防犯ブザーなどセキュリティも万全
マンション敷地内への取り付け部分。周辺住民の一部も、公道となる敷地内道路を介し、エレベータを利用する
マンション敷地内への取り付け部分。周辺住民の一部も、公道となる敷地内道路を介し、エレベータを利用する

 総合地所(株)が現在販売中の分譲マンション「ルネ北久里浜」(神奈川県横須賀市、総戸数202戸)で建設が進められてきた居住者用の山中エレベータが、このほど完成した。

 同物件は、京浜急行本線「北久里浜」駅に隣接する高さ約70mの山林を切り開いて建設するため、既存道路を使うと駅まで急勾配の山道を徒歩15分以上かけて歩かなくてはならない。そこで、駅との高低差50mを解消すべく、山を垂直に貫く居住者専用のエレベータを建設したもの。

 2基設置されたエレベータは、駅から徒歩3分の山の擁壁から水平に40m掘り進み、そこから垂直に50m上昇。マンション敷地にたどりつく。上昇時間は30秒。マンション専用の外付けエレベータとしては、高さ・規模とも過去最大級となる。擁壁入口とエレベータ前にオートロック、通路内に防犯ベルと防犯カメラを設置するほか、夜間はオートロックと連動し照明が灯る。6~9時までの通勤時を除き、自転車の利用も可能。エレベータを利用することで、駅までのアクセスが徒歩3分に短縮される。総工費は4億円強。

 居住者(管理人は除く)は、エレベータ利用料月額1,200円を支払う。また、マンションに隣接する周辺住民700世帯・1,500人に専用のICカードを発給。2年間無料で開放する(以後、月額1,500円を徴収予定)。マンション内部の道路は、横須賀市に寄贈される予定で、周辺住民はそこを通り利用する。

 なお、同マンションは、2008年8月から販売していたが、施工を担当したゼネコンが破たんしたため、いったん販売を中止。施工を(株)長谷工コーポレーションが引き継ぎ、09年10月から販売を再開した。専有面積は約65~97平方メートル、現在の分譲価格は2,980万~4,190万円。最多価格帯3,300万円台・3,500万円台、坪単価は150万円台。これまで販売してきた151戸中、109戸を販売済み。竣工は、10年11月上旬。

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