(株)IHIと三菱地所(株)が開発を進めてきたプロジェクト「(仮称)豊洲3-1街区ビル計画」が26日、「豊洲フロント」(東京都江東区)として竣工した。
「豊洲フロント」は、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅徒歩2分に立地。敷地面積は1万3,700平方メートル、延床面積は約10万6,860平方メートル。構造は地上鉄骨造・地下鉄骨コンクリート造。地上15階地下2階塔屋2階のオフィスビルで、1階が店舗、2階~15階が事務所、駐車場224台分を備えている。なお、豊洲駅とつなぐ地下鉄連絡通路を整備しており、11年5月に竣工する予定。
事務所部分の基準階は、国内最大級の有効面積約1,530坪。天井高2,850mm、OAフロア150mmを確保した。フロアの配置は、横幅約110m、奥行約18~22mの「ロの字型」を採用、業務効率性の高いオフィスレイアウトを可能にした。また、1~15階までのフロア中央を吹抜け空間とし、各階の廊下に自然光が差し込むようにした。
環境への配慮では、つる性植物で緑化された高さ4.3mのガラス屋根付きのパーゴラを設置したほか、サトザクラ、シマトネリコ、アキニレなど19種類の高木を含む約50種類の植物で外構空間を形成、敷地面積の約36%を緑化した。外気の取込みや自然光の利用で、都内の一般的なオフィスビルと比較して約26%のCO2削減を見込んでいる。
なお、事務所部分には、住商情報システム(株)や(株)マルハニチロホールディングスなどが、店舗部分には飲食店、物販、サービス店舗など14店舗が入居する予定。9月17日に7店舗がオープン、年内には全店が開店する。