優良ストック住宅推進協議会は27日、設立3年目を迎えるにあたり活動報告会を開催した。
同協議会は大手住宅メーカー9社(旭化成ホームズ(株)、住友林業(株)、積水化学工業(株)、積水ハウス(株)、大和ハウス工業(株)、トヨタホーム(株)、パナホーム(株)、ミサワホーム(株)、三井ホーム(株))が、これまで供給してきた各社の優良なストック住宅を、共通の査定により市場に提供することで、ストック住宅流通の活性化および適切な市場形成をすること目的とし、2008年7月に発足させたもの。10年2月にはエス・バイ・エル(株)が新規参加し、10社および各社のグループ不動産会社で構成されている。
同協議会が認定する「優良ストック住宅(以下、スムストック住宅)」とは、通常の使用条件の下で適切な補修をした場合、長期の耐久性を有し、適切な補修を行なうために必要な住宅履歴データを備えている中古住宅で、住宅の正しい知識を持ち、価値を正しく評価できる「スムストック住宅販売士」が査定する。
報告会では、これまでの活動が報告され、2010年7月末時点の「スムストック住宅販売士」登録者数が957名、査定数が3,885件、成約数が317件と、順調に増加しているとした。
また、「スムストック住宅」が2009年第2回長期優良住宅先導的モデル事業に採択されたことなどが報告された。
さらに、「スムストック住宅」が、一般的な住宅の取引事例と比べ、建物価格で坪単価10万円ほど高い価格で成約に至り、査定額とほぼ同額で成約・売却されていることから、売主・買主双方に納得できる価格であるとした。
報告会の席上、同協議会代表幹事の武田敏郎氏(積水化学工業(株)執行役員住宅カンパニーCS・品質保証部長)は、「2015年度末時点での年間査定目標を8,000件、年間成約数を2,000件とする。5年後を見据えてさらなる発展をしていきたい」と語った。