


三井不動産(株)、三井ホーム(株)、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)は8日、「柏の葉アーバンデザインセンター」を、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」西口から東口に移転、リニューアルオープンした。
UDCKは、柏の葉地域にキャンパスを置く東京大学と千葉大学、都市開発に携わる三井不動産グループをはじめとした民間企業、地元行政、市民が連携した組織。「環境・健康・創造・交流の街」というコンセプトのもと、同エリアの空間デザインやまちづくり構想の推進、市民を対象としたセミナー、地域交流イベントの開催などを実施している。2009年度は同施設にて、会議や大学の講義、イベントなどが471回行なわれた。
今回オープンする新生施設では、施設自体を活用した取組みや、まちづくりコンセプトを具現化するさまざまな社会実験を実施する。
オフィススペースには、照明デザイナーの石井幹子氏、ローム(株)、(株)岡村製作所が共同開発した照明システム「次・オフィス ライティングシステム(THE Office Lighting System)」を採用。脳内の体内時計による約1日周期のリズムに則った照度や色温度の変化を、LEDを用いたプログラミングにより自動調光して無線でコントロールし、快適で過ごしやすい光環境を創出することで、仕事の効率向上や身体機能のバランス調整を図る。
そのほか、電力の公衆化を進める公衆電源サービス「espot」や、地域で自転車を共同利用する「かしわスマートサイクル」などを展開していく。
オープニング式典で、三井不動産・柏の葉キャンパスシティプロジェクト推進部長の赤坂祐一郎氏は「第1ステージは、われわれ作り手が主導となったが、第2ステージは柏の葉に住む住民が主役。まちを好きになってもらい、気軽に集ってもらえるようなまちづくりを進めていただきたい」などと語った。