(株)矢野経済研究所は1日、ビルリニューアル市場動向に関する調査結果を発表した。
調査は2010年6月~8月、ビルリニューアル事業者47社を対象にアンケートを実施し、住宅を除くリニューアル市場を、完成工事高ベースで算出したもの。
2009年度のビルリニューアル市場規模の推計値は、8兆7,178億円(前年度比▲92.7%)。同社は、リーマンショックなど、08年度以降の経済不況の影響を受けたことが激減の要因と分析している。
一方、参入企業による短期需要の見通しは、「増加」と「微増傾向」を合わせて5割超を占め、設備工事業者を中心に比較的明るい見通しを持つ企業が多い結果となっている。10年度はおおむね横ばい傾向で推移する可能性が高いと予測している。