野村不動産ホールディングス(株)は28日、2011年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~9月30日)の連結売上高は1,475億7,400万円(前年同期比▲19.3%)、営業利益102億8,000万円(同▲55.4%)、経常利益26億4,800万円(同▲83.4%)、当期純利益3,700万円(同▲99.5%)となった。
住宅事業は、売上高618億6,000万円(同▲39.0%)、営業損失9億1,200万円(前年同期:営業利益102億4,300万円)。前第1四半期に大規模分譲マンションの売上計上が集中したことなどから、減収減益となった。
また、同事業部門のうちマンションと一戸建てを合わせた住宅分譲部門では、引渡戸数が919戸(前年同期比▲348戸)となり、売上高は454億円(同▲48.0%)となった。一方、契約済未計上戸数は3,488戸(同1,805戸増)。販売が好調なことから、今期売上計上予定戸数を4,700戸から5,000戸に上方修正した。9月末時点での売上計上予定戸数に対する契約進捗率は84.7%となっている。
ビル事業は、新築ビルのテナントリーシングが進捗、9月末時点の空室率は6月末から0.8ポイント改善し、5.0%となったものの、売上高は457億1,600万円(同▲2.0%)、営業利益100億9,100万円(同▲7.8%)となった。
資産運用開発事業は、売上高221億1,000万円(同40.6%増)、営業利益22億300万円(同▲36.9%)。中小規模の賃貸マンションを中心に収益不動産の売却が順調に進み増収となったが、私募ファンドへの出資に関し、営業エクイティ投資評価損を計上したことで減益となった。
通期は連結売上高4,700億円、営業利益350億円、経常利益180億円、当期純利益70億円を見込んでいる。