(株)アキュラホーム代表取締役社長の宮沢俊哉氏は17日会見を行ない、2010年度下期(10年9~11年2月)の営業戦略等を明らかにした。
下期は、(1)OB客の訪問活動「家守り活動」の強化によるリフォーム需要の掘り起こし、(2)さらなるコストダウン等に注力する。「家守り活動」は、従来から実施しているCS 担当による住宅の定期点検(3ヵ月、1年、2年、5年、10年)活動に加え、全国各拠点の支店長が中心となり、入居者を訪問。住み心地や経年による住宅の不具合などをヒアリングし、快適に暮らしてもらうためリフォーム提案を行なっていくもの。「私も、今年5月から52件のお宅を訪問した。今期中(11年2月末)までに約6,900件の入居者宅への訪問を完了する予定だ」(宮沢社長)。
同運動での訪問時に、オール電化、、屋根・外壁塗装、バルコニー防水、シロアリ防蟻施工などのリフォームを提案しており、これまでに13件・2,500万円の工事を受注している。「これからは、住宅営業マンはリフォーム営業もできなくてはいけない時代。リフォーム事業で売上高を伸ばそうという考えではなく、あくまでも入居者へのアフターサービスとして強化していきたい」(同氏)。
一方、コストダウンについては、09年度中に直接原価の5.56%、10年11月までにさらに1.55%のコストダウンを図り、この成果を80万円相当の「エコ特別仕様」としてユーザーに還元した。「部材コストだけでなく、設計や施工の工夫によりまだまだコストダウンは可能。日々の改善で『品質も価格もあきらめない』住まいを提供していく」(同氏)
なお、10年度通期の業績見通しは、販売棟数1,811棟(前期比9.8%増)、完工棟数1,400棟(同2.4%増)、売上高316億円(同2.2%増)の見込み。「すでに、来期への受注残が500棟余り発生する見込みで、経常利益も過去最高を達成できると思う」(同氏)