不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/11/19

販売代理などフィー収入により大幅増益/フージャースコーポ11年3月期第2四半期決算

 (株)フージャースコーポレーションは19日、2011年3月期第2四半期の決算発表会を開催した。

 当期連結業績(10年4月1日~9月30日)は、売上高47億5,400万円(前年同期比▲69.4%)、営業利益19億100万円(同149.4%増)、経常利益17億1,100万円(同281.1%増)、当期純利益16億9,000万円(同269.1%増)となった。

 不動産販売事業では、自社物件の減少により戸数・売上げが少なくなったものの、完成在庫が一掃されたほか、販売代理におけるインセンティブフィー収入や、事業用地の売却およびアセットマネジメントフィー収入を確保したことで、売上高43億8,700万円(前年同期150億3,300万円)、営業利益18億4,900万円(同6億1,300万円)となった。

 不動産管理事業は、マンション管理受託を約6,900戸と安定的に拡大したことから売上高3億6,700万円(同3億9,700万円)、営業利益4,900万円(同8,500万円)を計上した。

 なお、09年3月期第2四半期に発生した「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載は、保有物件の事業化および新規仕入れ案件により来期・再来期の計画の具現化、新規プロジェクトへの融資再開により解消された。

 下半期について、同社代表取締役の廣岡哲也氏は「景気の先行き不透明と失業率の高水準だけが懸念材料」と述べ、足元の環境は順調であるとし、着実に販売を進捗させ、計画値をクリアすることに注力していくとした。
 また、当面は財務体質の強化に努めるとして、今後、市況の影響を受けやすいマンション分譲に依存する事業構造を転換し、分譲業では投資回収期間の短い戸建てや中古マンションを、販売代理・管理業ではシニア向けマンションのアセットマネジメントやマンション管理のプロパティマネジメントに事業を拡大し、収益性と安全性を重視した事業展開へのシフトを目標とした。
 「これまで当社が得意としてきた埼玉・千葉など近郊エリアを中心に、東京都下・神奈川なども含めて、分譲マンションの新規事業用地の仕入れのみならず、戸建住宅も開発が必要な小区画の土地など他社と競合しないエリアで展開していく」(同氏)。

 通期業績は、売上高81億円、営業利益21億円、経常利益17億円、当期純利益16億6,000万円を見込む。

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