シービー・リチャードエリス総合研究所(株)(CBRE)は19日、「不動産投資に関するアンケート」結果を発表した。東京主要の各セクター(オフィス、賃貸マンション、商業施設、ホテル、倉庫)の期待利回り水準などを把握するため四半期毎に実施しているもの。今回は10月1~15日、不動産投資にかかわる208人を対象にメールによるアンケートを実施し、141件の回答を得た。
オフィスの期待利回り(NOIベース)は、東京・大手町が4.30~4.70%、名古屋は6.70~7.10%で、いずれも前四半期と変わらず。大阪でも6.50~7.00%(前四半期比:下限が変化なし、上限が0.05bps低下)とほぼ横ばい、安定傾向になった。
賃貸マンションでは、ワンルームタイプの期待利回りが5.50~6.00%(同下限が0.30bps低下、上限が変化なし)、ファミリータイプは5.70~6.20%(同下限0.10bps低下、上限が変化なし)といずれも下限が低下した。
東京・銀座中央通りの商業施設の期待利回りは4.50~5.00%(同下限0.10bps低下、上限が変化なし)。運営委託型ホテルの期待利回りは6.50~7.50%(同下限0.30bps低下、上限が変化なし)。首都圏湾岸部の倉庫の期待利回りは6.00~6.50%(同下限が変化なし、上限が0.05bps低下)。
ワンルーム賃貸マンションとホテルの低下が顕著となった。また、倉庫を除き、下限のみが低下していることから、「市場が安定し多少強気に出る投資家が一部で出てきている一方、多くの投資家は相応のリスクを想定している」と分析している。
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