エス・バイ・エル(株)は29日、2011年3月期第2四半期の決算説明会を開催し、今後の経営戦略等について説明した。
11年3月期第2四半期(10年4月1日~9月30日)決算では、売上高が前年同期比▲20.1%の181億8,700万円となった。希望退職による割増退職金等2億8,800万円と、資産除去債務会計基準の適用により1億6,400万円を特別損失として計上した。
同社代表取締役社長・荒川俊治氏は会見で「長期優良住宅商品『家族謳歌』が、6ヵ月で初年度販売目標300棟を達成した。受注も順調に拡大しており、有利子負債は毎年継続して減少し、財務体質は改善している」などと述べた。
今後の営業戦略については、営業力の強化・営業活動の補強を掲げており、支店を社長直轄にし、決裁スピードおよびアクションスピードの改善を図っていく。また、全国19支店から15支店に集約し、支店規模を拡大、支店裁量権を拡充する。さらに、全社員による紹介活動・各種イベントへの積極的な参加により、受注拡大へつなげていく。
「5年後には、全国持家着工数のシェア1%に当たる年間3,000棟を獲得し、連結売上高1,000億円をめざしていく。来年4月には、60周年記念商品を発表していく予定。営業のレベルアップを図り、これまで欠如していたオーナー紹介を増やしていきたい」(同氏)。
なお、11年3月期の業績予想は、連結売上高410億円、営業利益7億5,000万円、経常利益5億円、当期純利益2,000万円を見込んでいる。