東急不動産(株)は29日、オフィスビル「霞が関東急ビル」(東京都千代田区)が竣工したと発表した。
同物件は、築30年を超えていた隣接する2棟のビルを取得し、地上17階地下1階、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造のオフィスビルに建て替えたもの。敷地面積は1,910.18平方メートルで、延床面積は1万9,191.21平方メートル。基準階の床面積は830.94平方メートル。
地震のエネルギーを吸収するダンパーを備えた「制振ブレース」と鋼管の中に高強度のコンクリートを充填する鋼管柱を使用する「CFT構造」を採用することで、耐震性と無柱空間を実現させた。
また、総合設計制度利用で生じた公開空地には、低木から高木まで約40種類1,000本の植栽を配したほか、外構の一部に水の気化熱冷却により路面温度の上昇を抑制する「保水性塗装」も採用。屋上に降った雨水を雑用水に利用する雨水利用システムや、高効率設備を導入して、省エネルギー・節水・ヒートアイランド対策などの環境配慮に取り組んでいる。
なお、同ビル2~4階に、約30~90平方メートルの区画に分割して貸し出す「霞が関ビジネスセンター」を併設。ミーティングルームやパブリックラウンジ、コピー室、ベンダーコーナーなどを設けた。
同センターのリーシングおよび運営は同社が実施する。