エス・バイ・エル(株)は、自然エネルギーを活用した技術開発の実証実験を行なう。12日にオープンする岐阜県庁前展示場(岐阜県岐阜市)で実施する。
2009年1月に発表した「エス・バイ・エル CO2ゼロ宣言」の一環として行なうもの。同展示場に、太陽光発電、採光、太陽熱集熱の3つのパネルを統一したデザインとして一元化した「建材型一元パネル」を設置。(1)光熱費の見える化システム、(2)独立系直流LED照明システム、(3)光ダクトシステム、(4)建材一体型パネルの実証実験を行なう。
「光熱費の見える化システム」は、1日の各部屋での発電量、ガス・電気・水道の使用量とCO2排出量を可視化、家庭での省エネを通じた環境貢献意識を高める“エコ育”を紹介する。
「独立系直流LED照明システム」は、太陽光発電による電力を蓄電池に充電し、夜間に直流電気のまま利用するもので、交流電気に変換するエネルギーを省くことが目的。基礎照明エネルギーをゼロとするため、発電量・蓄電量・照明負荷などを検証する。
「光ダクトシステム」は、高効率反射鋼板によるダクトを通じて室内や地下空間などに自然光を取り入れる技術。熱量・紫外線・光束などの光要素と太陽光の違いを測定し、居住者の健康や暮らしへの影響度を検証する。