(株)ニッセイ基礎研究所は17日、不動産投資レポート「増加するアジアからの投資資金~求められる不動産市場の透明性改善~」を発表した。
成長著しいアジア経済の存在感が高まっており、日本の不動産投資市場を支える要素としてアジアからの投資資金が注目されているとした。機関投資家などによる大口投資実績をみると、シンガポールや香港の投資家を中心に投資が見られ、その理由として、(1)SWF(Sovereign Wealth Fund:政府系ファンド)の成長とその分散投資、(2)安全資産とのイールド・ギャップ(利回り差)などに見られる日本の不動産の割安感などをあげている。
また、アジアなど海外からの資金流入を持続的なものにするため、市場の透明性改善が必要とした。具体策として、オフィス賃貸借契約における定期借家契約の推進、共益費の透明化や、JREITにおける英語の情報発信の高度化などを提示した。
詳細は同研究所発表のPDFを参照のこと。