不動産ニュース / 調査・統計データ

2011/1/26

都心3区のオフィス、成約賃料低下はピークアウトも底打ちには不透明感/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は、(株)ニッセイ基礎研究所と共同で成約賃料にもとづくオフィス賃料指数「オフィスレント・インデックス」を開発。26日に第1回目となる「オフィスレント・インデックス」を公表した。

 同インデックスは、千代田区・中央区・港区の都心3区のオフィスビル成約賃料を個別のビルを特定できないように三幸エステートがエリアごとに加工し、ニッセイ基礎研究所が推計モデルを当てはめ、作成するもの。
 1994年第1四半期を100とした規模別賃料指数、大規模ビル賃料、規模別賃料対前年変動率を、三幸エステートが調査した大規模ビル空室率とともに、四半期ごとに公表する。
 年4回公表する予定で、時期は1月、4月、7月、10月。
 なお、1994年を基準年にするのは、バブル崩壊後、賃料が安定したため。

 同社では、これまで公表されてきたインデックスは、募集賃料合計をビル数で単純平均したものが多く、成約賃料をもとにしたデータ作成は、オフィス市場分析の新しいツールとなるとしている。

 2010年第4四半期(10~12月)の同エリアでの、94年を100とした規模別賃料指数は、大規模ビル「77」、大型ビル「75」、中型以下「77」。大規模ビルは94年以降で最低値となった。また、大規模ビルの賃料指数を、都心3区における標準的な大規模ビルの賃料単価で表すと、1坪あたり1万6,952円(共益費除く)。ピークだった07年の1坪あたり2万9,733円に対し43%低く、同社では「都心3区では、成約賃料の低下からはピークアウトしたものの、底打ちには不透明感がある」としている。

 なお、三幸エステートは、「オフィスレント・インデックス」のほかにも、主要6都市の調査月報(PDF)や、Excelベースでの募集賃料・空室率の月次データなど、さまざまな情報発信を行なっていく予定。詳細は同社ウェブサイト“websanko.com”(http://www.websanko.com/officeinfo/)を参照。

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