(株)東京カンテイは1月31日、2010年12月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。価格が上昇傾向にある場合は「晴」、下落傾向にある場合を「雨」としている。
同月は前月と比較し、「晴」が6から8に増加したが、「薄日」が10から7に減少。また、「曇」が9から11に、「雨」が10から16に増加するなど、15の都道府県で悪化した。
改善した地域数は前月の7から11に増加したが、改善が進んでいる地域は近畿圏と九州沖縄地方に限られる結果となった。また、北陸地方や山陰地方などは「小雨」や「雨」が目立ち、地方圏での弱含みが目立った。
首都圏の70平方メートル換算価格では、東京都が▲0.2%と、2ヵ月連続の下落。埼玉県は0.9%上昇、神奈川県と千葉県ではおおむね横ばいで推移した。近畿圏では京都府で2.4%上昇、奈良県でも4.7%上昇となるなど、全体的には安定基調を維持した。中部圏は、愛知県で0.2%上昇、静岡県は2.0%上昇、三重県では1.1%上昇と前月の下落からやや回復傾向となった。