不動産ニュース / その他

2011/3/29

被災者とオーナーをマッチング。「仮り住まいの輪」プロジェクトが発足

 大阪市内を中心にリノベーション、コンバージョンを展開する(株)アートアンドクラフト(大阪市西区)の代表を務める中谷ノボル氏が発起人となって「仮り住まいの輪」を発足。3月末までに被災者と物件オーナーをつなぐマッチングサイトオープンをめざしている。

 ブルースタジオ、リビタ、さくら事務所、リクルート住宅総研など(社)リノベーション住宅推進協議会や「ハ会」メンバーが中心となって、空室と被災者をつなぐマッチングサイトを運営していくもの。公的な支援や生活基盤の安定が図れるまでの間、「仮り住まい」を提供する不動産オーナーと被災者を直接つなぐプラットフォームを想定している。
 現在、公営住宅やURの賃貸住宅で被災者の受入れを推進しているが、住宅戸数が足りないと想定されることから、民間賃貸住宅の空室や、高齢者夫婦二人住まいなどの戸建住宅における空き部屋を活用していくことが目的。

 入居期間、料金、物件、入居人数、契約などの形態にはこだわらず、幅を持たせて提供者を募り、物件情報はもちろん、オーナー個人の情報も明確化して掲載する予定。被災者は登録された住まい情報に入居申し込みができるほか居室の希望条件を登録できる。また、被災者に代わって、希望条件の登録やを物件探しをするサポーターシステムも設ける。
 そのほか、個人間による紛争を未然に防ぐため、実行委員会や不動産業界のプロによるサポートメンバー作成の物件掲載ガイドラインや推奨する契約書式を掲載。掲示板機能も実装し、被災者同士の情報交換のほか、物資やサービスなど住宅以外の支援の申し出も収集していく。

 現在、「Facebook」や「Twitter」を通じて、住宅提供者や入居希望者のほか、幅広い賛同者、協力者を募集している。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年8月号
社員が成長すると、会社も伸びる!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。