プロロジスは30日、調査レポート「ヨーロッパ大陸の物流不動産の老朽化」を発表した。
同調査レポートでは、ヨーロッパにおいて港や空港、高速道路のインターチェンジなどの近くといった戦略的な物流エリアに、老朽化した流通加工にふさわしくない物流施設が増加していると報告。床の荷重基準・有効高の低さ、トラックバース数の不足などが問題となっている老朽化した物流施設により、ヨーロッパ大陸全域の物流不動産マーケットに潜在的な影響を及ぼすだろう、と示唆している。
また、「建築基準の改正や賃料の変動、供給過剰、弱含みな市場状況などと合わせ、流通加工業務への順応性を欠いた施設は競争力を失うことになる」とし、「さらに供給過剰かつ需要が低迷する現状では入居企業側が選択権を握っており、競争力を持つ施設とそうでない施設の差別化につながっている」と分析している。
同調査レポートは、同社ホームページ内にて閲覧可能(英語版のみ)。