不動産ニュース / ハウジング

2011/4/14

津波による被害は約5,800棟、11年度は事業ポートフォリオ多様化を推進/ミサワホーム

東北地方太平洋沖地震への対応について語るミサワホーム(株)代表取締役社長・竹中宣雄氏
東北地方太平洋沖地震への対応について語るミサワホーム(株)代表取締役社長・竹中宣雄氏
戸建住宅「GENIUS Qualie(クオリエ)」外観
戸建住宅「GENIUS Qualie(クオリエ)」外観

 ミサワホーム(株)同社代表取締役社長・竹中宣雄氏は13日会見し、東日本大震災への対応等について発表した。

 東日本の被災地における同社戸建住宅の建設棟数は、合計1万2,748棟。そのなかで津波により何らかの被害を受けた建物は、岩手県約450棟、宮城県約3,400棟、福島県360棟など約5,800棟に上った。
 1週間後に被災地に駆け付けたという竹中氏は、「地震による被害は、外壁にヒビが入るなど軽微なものにとどまった」と説明。国土交通省から要請があった1,000戸の仮設住宅の建設については、「資材不足等によって難航しているが、取引先を増やすなど、資材調達に力を入れていきたい」などと述べた。
 なお、仮設住宅供給による一般住宅引渡しへの影響については、「仮設住宅の建設1,000戸程度までは問題はない」としている。

 また、2011年度は、事業ポートフォリオの多様化を推進。既存事業の拡大による収益の確保と、将来の収益源として、リフォームや中古再生など、新規事業の開拓を進めていくこととした。なお、今春発表予定だった中期経営計画については、マーケットの動きが読めないため、10月の発表となる。

 会見に続いて、木質系戸建住宅ブランド「GENIUS(ジニアス)」の新商品「GENIUS Qualie(クオリエ)」を発表。「GENIUS Qualie」は、共働き家族をターゲットに、家事の時間短縮や、家族のコミュニケーションを育むライフスタイルを提案した商品で、4月22日から全国(沖縄県を除く)で販売する。

 新商品は「空間」「家事」「安全・安心」3つのシェアを主体として開発。「空間」のシェアでは、できるだけ大きな空間をつくり、家族が各々好きなことをしながら、つながりを感じられる「オープンリビング」を採用するなど、自然とコミュニケーションが育める工夫をしている。また、「家事」のシェアでは、家族が料理に参加しやすい「ワイドカウンター」やダイニング側に収納を設けたキッチンなど、家事をサポートしやすい仕掛けを取り込んでいる。「安全・安心」のシェアでは、階段の幅を広くとり、手すりの取付けを簡単に行なえるなど、家庭内事故の防止等に努めている。

 また、「GENIUS」シリーズは、同商品を皮切りに、1階に通常の2.4mから2.6mとした高天井を採用するほか、制震装置「MGEO」を標準仕様にするなど、グレードアップを図っていく。

 システムフリー設計を採用し、32プランを用意。本体価格はプロト仕様で、税込2,788万8,000円(42坪タイプ)、初年度500棟の販売をめざす。

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