ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は17日、2011年3月期決算を発表した。
当期(10年10月1日~11年3月31日)の営業収益は221億3,500万円(前期比0.1%増)、営業利益は98億200万円(同▲1.4%)、経常利益は79億3,800万円(同▲2.4%)、当期純利益は76億5,200万円(同▲5.9%)、1口当たりの分配金は1万5,642円。
当期は、外部成長戦略の一環として「大崎フロントタワー」(東京都品川区)および「共同ビル」(東京都中央区)を取得するなど、ポートフォリオの質の強化に注力。当期末の保有資産はオフィスビル57物件、取得価格総額6,606億100万円、総賃貸可能面積は58万9,002平方メートル、テナント数は1,004となった。なお、東日本大震災による重大な被害はないとしている。
次期については、営業収益228億円、営業利益100億9,000万円、経常利益82億6,000万円、当期純利益80億3,000万円、1口当たりの分配金は1万5,740円を見込んでいる。なお、「高輪台ビルディング」(東京品川区)の譲渡を予定している。
同投資法人代表取締役社長の片山 浩氏は「震災による空室率への影響はないものの、賃料面での回復には時間を要すると思われる」と述べた。一方で、資金調達環境は良好であることから、外部成長を主軸とし優良物件の取得を積極的に行なっていく意向を示した。