(株)大京アステージはこの度、セコムグループと連携し、既存マンション居住者への新サービス「健康サポート・介護相談・見守りサービス」の提供を開始した。
高齢社会の進展に伴い、大京グループが管理するマンションでも60歳以上の居住者の割合が増加、健康・介護への関心が高まっているが、その一方で、オートロックシステム等の多重セキュリティ設備によって、マンションと地域とのコミュニティ形成の困難さが課題となっている。そこで、マンション管理会社と医療・介護施設、各自治体とが連携することで、居住者の安心感につながる新しいサービスを提供するというもの。
具体的には、異常が発生した場合に大京アステージのログシステムセンターとセコム・コントロールセンターの双方に信号が発信され、2社での24時間365日監視体制を実現するほか、急な発病や怪我の際には、首からかけることができる無線式のペンダントタイプ機器のボタンを押すと救急信号を送信し、セコム・コントロールセンターより必要な場合は110番・119番の手配を行なう「救急通報サービス(マイドクター)」を提供。
そのほか、住戸内のトイレ等にライフリズムセンサーを設置し、一定時間以上感知しない場合は警備員が対応する「ライフ監視サービス」や24時間365日電話による看護師の相談が受けられる「セコム・メディカルクラブ」といった機器による見守り・相談を提供する。
一方、対象物件の地域にある医療・介護機関と協力し居住者を対象とした健康セミナーを開催し、医師や看護士と接する機会を設けるとともに居住者間のコミュニティ形成を促進。また、専門のスタッフによる介護相談など、地域ネットワークを活用したサービスを展開し、ソフト面も強化していく。
同サービスの対象は、同社で管理受託をしているマンションの中で、インターホン交換の予定があり、かつ医療・介護相談サービスの体制が整っている物件。同社では、インターホンの交換のタイミングにあわせ、管理組合に提案していくとしている。