東京急行電鉄(株)は、2012年春に開業予定の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」の賃貸オフィスフロア(17~34階)の基準照明を、全面的にLED照明とすると発表した。
「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区)は、敷地面積約9,640平方メートル、延床面積約14万4,000平方メートル、地上34階地下4階の商業、オフィス、文化施設、駐車場からなる複合施設。その専用部にマルチグリッドLED照明器具1万982台、廊下などの一般共用部にLEDダウンライト2,649台を設置。これにより、専用部の照明消費電力として約43%、年間270t相当のCO2削減に寄与する。
このほか同物件は、敷地内約2,900平方メートルを緑化、30%の緑化を実現するほか、エスカレーターシャフトや吹き抜け等の通風経路を利用しての夜間外気取り入れ(ナイトパージ)の実施、消費電力の低減、省エネルギー推進に有効な自動調光システムの採用など、さまざまな施設計画における環境負荷低減の工夫を採用している。
なお同物件は、国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されている。