住友林業(株)は2日、同社初の生活提案型商品となる「mamato(ママト)」を発売した。
同商品は、「ママも家族もハッピーになれる家づくり」がコンセプト。子育てや家事をこなしている同社女性社員の意見を取り入れ、30種類の参考プランを用意した。提案のポイントは、(1)ダイニング中心の家作り、(2)家事負担を軽減する設計、(3)自然素材などを取り入れた暮らしの3点。家族を見守れる見晴らしの良いキッチン、玄関からキッチンの動線上に配置した収納スペース、断熱・気密性能を基本に風や太陽光を生かす同社独自の設計手法「涼温房」、無垢床材など。
今回の新商品について、同社代表取締役専務執行役員住宅事業本部長・早野 均氏は「子育てや家事の負担、健康への思いを、家づくりを通じて解決できないかと考え、子育て中のママ社員らによる特別チームを編成、コンセプトからカタログ制作まですべてを任せた。都市圏で積極的に販売を展開し、売上棟数の上積みを狙っていく」などと述べた。
構法は、敷地条件などに合わせて同社基幹商品であるマルチバランス構法、ビッグフレーム構法、ツーバイフォー構法から選択できる。従来から謳ってきた基幹商品のハード面の性能に生活提案を加えることで、商品展開を多角的にした。価格は、3.3平方メートル当たり45万3,000円~(ツーバイフォー構法、税込み)、初年度販売目標は500棟。特に20~30歳代の一次取得者をメインターゲットに、都市圏での販売に注力していく。