アトラクターズ・ラボ(株)は3日、原発と震災に関する意識調査結果を発表した。東京電力および東北電力供給圏内の居住者に対し、原発と震災に関する意識についてネットリサーチしたもの。総回答数は1,032件。
東日本大震災からの復興について、「以前以上の復興」もしくは「以前並みの復興」と回答した割合は83%だったのに対し、福島原発事故からの復興については36%にとどまった。また、「復興できない」との回答が、東日本大震災からの復興では2%だったのに対し、福島原発事故からの復興では28%に上り、事故の深刻さを感じている結果となった。
今後の原子力発電については、「推進派」(積極的推進+段階的推進)の16%に対し、「廃止派」(段階的廃止+早急に廃止)が57%と過半数に達した。「推進派」が「今後も原発の安全な運営が可能」とする割合が43%と高いのに対し、「廃止派」ではわずか7%にとどまった。
ただし「推進派」ユーザーも、自分が住む都道府県に原発が来ることについては約3分の1が「反対」と回答した。