(株)帝国データバンク(TDB)は、「夏期の企業活動に関する意識調査」結果を発表した。5月19~30日にかけ、全国2万2,660社を調査。回答社数は1万1,111社(回答率49.0%)。
今夏の電力不足への対応について「節電を実施する予定」と回答した企業は71.4%(7,936社)。会社規模別でみると、「節電実施予定」との回答は、大企業で79.4%(2,055社)で、中小企業で69.0%(5,881社)にのぼった。
「節電を実施する予定」と回答した企業の節電内容は、「空調などの温度設定の見直し」が94.2%(7,478社、複数回答、以下同)がトップを占め、以下「消費電力の少ない製品・設備の導入(LEDなど)」32.0%(2,541社)、「稼働・営業時間の短縮」13.7%(1,085社)が続いた。
企業の活動地域を移行する動きについては、「予定も検討の可能性もない」が78.8%(8,759社)となった一方で「すでに移行済み」「移行を検討している」なども含めた「地域を移行する可能性がある」企業が5.4%(599社)にのぼった。
地域移行の可能性がある599社に対し移行先地域を尋ねたところ、トップが「近畿」の23.4%(140社)で、以下「南関東」15.2%(91社)、「海外」14.0%(84社)、と続いた。
なお、「地域を移行する可能性がある」と回答した企業を地域別に見ると、春に計画停電が実施された「南関東」が7.6%(280社)でもっとく高く、「北関東」も6.4%(46社)にのぼった。