東京急行電鉄(株)および(株)東急文化村は19日、現在建設中の複合施設「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区)と同施設の11~16階に位置する劇場「東急シアターオーブ」に関する記者発表会を開催した。「渋谷ヒカリエ」は2012年春、「東急シアターオーブ」は同年夏に開業する予定。
「渋谷ヒカリエ」は、08年3月に東京都市計画都市再生特別地区の都市計画決定に基づき、「渋谷」駅東口の旧東急文化会館の跡地に建設される、商業、オフィス、文化施設などからなる複合ビル。地上34階地下4階、高さ182.5mで、敷地面積は約9,640平方メートル、延床面積は約14万4,000平方メートル。東急東横線・東京メトロ副都心線の「渋谷」駅に直結する。
フロア構成は、地下3~地上5階が商業施設、6~7階がカフェ&ダイニング、8階がクリエイティブフロア「8/(ハチ)」、9~10階がエキシビションホール「ヒカリエホール」、11階がシアターガーデン(オフィス・劇場エントランス)、11~16階が劇場「東急シアターオーブ」、17~34階がオフィス。すでにオフィスフロアのテナントは全フロア決定済み。
また、同日、同施設の中核施設となる「東急シアターオーブ」(総客席数1,972席)のオープニング作品を、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエストサイドストーリー」に決定したと発表。同劇場を運営する(株)東急文化村代表取締役社長の渡辺 惇氏は「22年間に渡って東急文化村で培った経験と劇場運営のノウハウを生かしつつ、お客さま一人ひとりが望んでいることに耳を傾けた運営をしていきたい」などと語った。
会見の席上で、東京急行電鉄(株)代表取締役社長の野本弘文氏は「オフィス、商業に文化を融合させたこれまでにない複合ビル『渋谷ヒカリエ』を開業をさせることで、“渋谷”を日本中はもとより世界中の人が訪れたいと思う“エンターテインメントシティ”にしていきたい」と挨拶し、さらに今後も渋谷エリアにおける開発を10数年という長期スパンで積極的に進めていく意向を示した。